水出し緑茶の作り方

水出し緑茶の作り方

2021/04/30

みなさまお待ちかねの新茶シーズンです。春の陽気の中でいただく温かい煎茶は格別ですが、これからの季節はキンと冷やした水出し(Cold Brew)も魅力的です。

水出し緑茶と温かいお茶の違い

水出し緑茶と温かいお茶、同じ茶葉でも味は全く違うものになります。お茶の味の違いは、抽出される成分のバランスが鍵となっています。苦味を感じるカフェイン、渋みを感じるカテキンどちらも低温では抽出されにくい成分で、その一方で旨味成分であるテアニン(アミノ酸)は水でも十分に溶け出します。水出しにすることで、苦味・渋みが少なく旨味が豊富なお茶が出来あがるというわけです。

また、緑茶、特に煎茶はビタミンCを豊富に含んでいます。熱いお湯でお茶を入れた場合でも、カテキンの持つ抗酸化作用に守られているため酸化が比較的抑えられるのですが、冷水でじっくりと抽出していただくことで、熱にさらされることなくビタミンCを摂取することができます。なお、テアニンには睡眠改善効果やリラックス効果もあると言われており、さまざまな研究結果が報告されています。

旨味たっぷりで爽やかな飲み口、そのうえ健康効果も期待できる水出し緑茶、ぜひお試しください。

【水出し緑茶の作り方】

  1. ティーボトル(1L)にお好みの茶葉10gを入れ、冷水を注ぎます。茶葉の量はお好みで調整してください。※水出し用の茶葉でなくともまったく問題ありません!
  2. 冷蔵庫に入れて3〜6時間冷やします。
  3. 完成です!氷を入れたグラスに注いでお楽しみください。

水出しはできるまでに少し時間がかかりますが、茶葉とボトルさえあれば簡単に作ることができます。就寝前に冷蔵庫で仕込んでおけば、朝からおいしい冷茶が楽しめます。「朝茶は福が増す」ということわざもありますが、朝の冷茶を習慣にしてみるのもいかがでしょうか。

水出し緑茶

井上園の店舗では茶葉に加えて水出し専用のボトルも販売しています。夏のシーズンは冷茶も試飲できますので、お気軽にお立ち寄りください。